e船団週刊今週の十句


2014年1月8日  芳野ヒロユキ ドクター 【十選句】


白葱を刻むうどんの茹で上がる
しろねぎをきざむうどんのゆであがる
季語・葱(冬)



講評
切り取っている情景は句の材料として素晴らしいのに状況報告に終わっていて残念です。
「白葱を刻むうどんは耳から食う」
とかに仕上げるととてもおいしそうなうどんの出来上がりを待っている気持ちが表現できると思いませんか。
と診断していただきました。



芳野ヒロユキドクターの「はじめに」の一部をコピペして載せます。
今回は177句を拝見しました。
ほとんどが視覚的、近況報告的な句ばかりでした。
ものをよく見る、じっと見る、観察するのは俳句を作る上でとても大切だと思います。
でも、それだけでは句作りに行き詰ってしまいますよね。
私は俳句総合誌を読みません。
俳句を作り始めた頃からです。
面白いと思う俳句がないからです。
先日、俳句結社誌70冊に目を通しましたが正直、面白いと思うものはありませんでした。
同じような俳句ばかりだからです。
つまり、俳句が上手になりたいと思ったら俳句だけを勉強してはいけないことになります。


今回は十選句をいただきましたが一概に喜べない気がします。
添削句をいただきましたがここまでの飛躍はなかなかできません。
まだまだ修行がたりません。